一般社団法人  雲雀丘安田邸プロジェクト
Association of Project for Yasuda Residence in Hibarigaoka

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ご寄附のお願い

寄附趣意書

皆様 雲雀丘安田邸プロジェクトのホームページにお越し頂きまして誠に有難うございます。

私たちのMissionをご覧頂き、いろいろなご感想を持たれたと拝察致します。このページ迄ご覧頂く方は、相当な関心をお持ちでいらっしゃると思い、お話しさせて頂きます。
倒壊する危険もあり、「取り壊す」事が実行されるのも時間の問題です。が、「今」なら安田邸の再建はギリギリ間に合います。我々の代で、阪神淡路大震災にも耐えた、大正時代の滞米経験に基づく和洋館であり雲雀丘地区の景観形成の起点となる建物を取壊す事に、恥ずかしさはあっても美学は在りません。

高い志と具体的な戦略に基づく行動、志を同じくする人々がそれぞれの立場で協力すれば、大抵の事は出来ると次の世代に伝えたいです。
安田邸に魅力があり雲雀丘地区に力があるなら、今からでも再建・活用出来るのではないでしょうか。
何時の時代もそうして先人は世代を繋いで来たのです。今度は私たちの番です。

当法人理事の 武庫川女子大建築学部 石田潤一郎教授 と、小田竜哉1級建築士の現地調査後の見立ては、「木造建築物は基本再生可能で、屋根の骨格、建物を構成する柱、梁の骨格、その建物を支える基礎、地盤の強度等の構造の確保、その他に耐火性能等現状の法律に適合する事が出来れば、外側の部材を今の物で代替補強して行けば意匠として「再生は可能」」というものです。プランニング・基本設計で、費用はかかるものの3か月程度で確認作業を行い、実施設計して着工から2年程度で、「再生された安田邸をご覧頂ける」との事です。検討頂いている他の事業者様の状況により多少の前後はありますが、この基本観で進めて参ります。

「この状況下でも何とかしたい」との思いに、ご寄附を頂けましたら幸いです。

数年前の試算でただ残すだけで1億円、活用するには4億円が必要と言われていました。今は、資材の高騰・人件費の高騰等、最低でも2割増し、実際の活用には6億円必要と思われます。

まず取り壊しを免れプランニングから基本設計に進むために、早急に1億円を集めたいと考えています。

募集総額   6億円以上
       一口 1万円以上でお願い致します。

資金使途   安田邸の再建・活用 他
        一般寄附金として取り扱いますが、別途定める寄附金取扱規定に従い 
       ます。

送金先    但馬銀行(金融機関コード0164) 宝塚支店(支店番号337) 普通預金 7193244 
                   一般社団法人 雲雀丘安田邸プロジェクト
                            代表理事 田中 富基   

以下は、当法人の地域連携担当理事の中尾幸子の書いた趣意書の文面です。万感の思いを込めて、当法人の寄附金の趣意書として掲載させて頂きます。
(個人の文章ですが、当法人の理事監事の共通の思いなので掲載させて頂きます。)

一般社団法人 雲雀丘安田邸プロジェクト
代表理事 田中 富基




寄  附  趣  意  書


  1995
117日夜明け前のの阪神淡路大震災により、阪神間の街並みはすっかり変わりました。古い日本家屋は消え、耐震性のある新しい建物が立ち並んでいます。その時宝塚市の西端から東端に引っ越してきた私はその途中で安田邸に出会いました。遠い昔に読んだ物語に出てくるようなお屋敷。「日本にこんな建物があったのだ!」と感動したことを覚えています。

その後このお屋敷は宝塚市に遺贈され、地域住民が保存活用に奔走しますが果たせず、現在に至ります。

一方、宝塚市は保存活用する体力がなく、取り壊されるのは時間の問題だと覚悟しておりました。この様な状況の中、昨年夏「雲雀丘のために何かしたい」という強い情熱を持った人物が現れて安田邸の保存活用に動き始め、私はその人物に希望を見出しました。

103年前、日本の大工が建てたこの西洋邸宅は、歴史的・文化的にも貴重と云われています。安田邸をこよなく愛し守り続けられた故安田敏子様の遺志に報い、日本中でここだけと云われる雲雀丘の景観を残すために、当法人を設立致しました。

令和を生きる私たちがこの建物を活用し、日本の大正時代を生きた先人の思いのこもった建物に息吹を吹き込みたいと考えています。今お住まいの場所は違っても、地域の宝物となる古い建築物を残すことに価値を見出される皆様のご協力を切にお願いする次第です。

どうぞよろしくお願い申し上げます。                                               

中尾幸子